スイセン (水仙) は、鮮やかな黄色の花を咲かせ、凛とした佇まいと甘い香りを漂わせます。
スイセンは元来30種類ほどですが、改良交配種が多く現在は約2万種類もあります。
栽培の歴史は古く、古代エジプトや古代ギリシャでも観賞されていたようです。
別名「雪中花」ともいわれる日本原産の「ニホンズイセン(日本水仙)」は、
その名の通り冬に咲く貴重な花で、1茎に多数の花が咲く房咲き種。
小振りな姿が素朴な雰囲気で、室町時代に登場し、当時から絵画などにも描かれ、
お正月の生け花としてよく使われます。
画像:日本水仙(ニホンズイセン)
ラッパズイセン(喇叭水仙)は、明るい黄色の花を咲かせます。
花の内側の副冠部分が、ラッパに似ており、
西洋では古くから親しまれ、神話や文学作品に登場するほど。
日本には明治初期に渡来しました。
クチベニスイセン(口紅水仙)は、白の花を咲かせ、
花の内側の副冠の先端にくっきりと赤が入る品種で、
その花姿が口紅を引いたように見えることから名付けられました。
また、スイセンは、別名「ナルシサス」とも呼ばれますが、
「ナルシサス」とはギリシャ神話に登場する美少年の名前で、
「ナルシスト」の語源としても有名です。
そのためか、花言葉には「自己愛」「うぬぼれ」といった意味もあります。
スイセンの花言葉
【花言葉】自己愛・自尊心・うぬぼれ・気高さ・愛をもう一度
スイセンの別名・和名
ダッフォディル・ナルシサス・水仙(スイセン)・雪中花(セッチュウカ)
スイセンは約2万種類あるため、イギリス王立園芸協会が12部門に分けている。
①ラッパズイセン ②大杯スイセン ③小杯スイセン ④八重咲きスイセン
⑤トライアンドラススイセン ⑥シクラミニウススイセン ⑦ジョンキラスイセン
⑧ 房咲きスイセン ⑨口紅スイセン ⑩野生種 ⑪スプリットコロナスイセン ⑫その他
スイセンの国花・誕生花
1月13日(白)・1月19日(黄)
「キズイセン」1月2日
「ニホンズイセン」1月3日
「クチベニスイセン」1月20日
「ラッパズイセン」2月16日・3月1日・3月7日
「フサザキスイセン」4月3日
イギリス・ウェールズの国花
スイセンの基本情報
学名:Narcissus
植物分類:ヒガンバナ科・スイセン属
原産地:ヨーロッパ・地中海沿岸 (ニホンズイセン:日本・中国南部)
流通サイズ:20~40センチ
開花期:11~4月
花色:黄・緑・白など
水揚げ:水切り
日持ちは3~7日程。切り口から粘液がでるため、良く洗ってから生けましょう。
和風のイメージが強い花ですが、数多くまとめると洋風アレンジにも向きます。
寒さに十分当たらないと花が咲かないため、蕾があがるまでは戸外に置きましょう。
開花中は日当たりの良い場所に置き、水は切らさないようにしましょう。
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