ヘリオトロープ(キダチルリソウ)は、初夏に紫の5弁花の小花を枝先に
傘状に密集して咲かせる常緑低木で、花にバニラのような甘い芳香があります。
ペルー原産の「アルボレスケンス」はよく分枝する小低木で、
原種は香料を取るためのハーブとしても利用されます。
「香水木(コウスイボク)・匂い紫(ニオイムラサキ)」など、
花の匂いに関して付けられた別名もあります。
寒さに弱く、日本の気候では冬に枯れてしまうことも多いですが、
ヨーロッパ南部原産の「エウロパエウム」は茎はが白い軟毛で覆われ、
葉や花序が大きく美しく、冬の寒さにやや強い品種です。
日本には明治時代に渡来し、日本に初めて伝えられた香水もヘリオトロープだったようで、
夏目漱石の小説『三四郎』でもヘリオトロープの香水が登場します。
ですが、現在流通する園芸品種にはほとんど香りはありません。
ヘリオトロープ (キダチルリソウ) の花言葉
【花言葉】愛よ永遠なれ・献身的な愛・夢中・熱望・誠実
ヘリオトロープ (キダチルリソウ) の別名・和名
木立瑠璃草(キダチルリソウ)・香水木(コウスイボク)・匂い紫(ニオイムラサキ)
チェリーパイ
ヘリオトロープ (キダチルリソウ) の誕生花
10月1日
ヘリオトロープ (キダチルリソウ) の基本情報
学名:Heliotropium
属名のヘリオトロピウムは、
ギリシア語の「ヘリオス(太陽)」と「トロペ(回転)」が語源で、
花が太陽の動きに合わせて回ると思われていたことに由来します。
植物分類:ムラサキ科・キダチルリソウ属
原産地:エクアドル・ペルー
高さ:20~80センチ
開花期:5~7・9~11月
花色:紫・白
日当たりと風通しの良い戸外に置き、鉢土を乾燥させないように
表面が乾いたら水やりをしましょう。
冬は暖かい室内で水やりを控え、乾燥気味にして5℃以上に保ち、花後は切り戻しましょう。
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