トリカブト (ハナトリカブト) は、有毒植物として有名で、秋に青紫色の花を咲かせます。
和名では花姿が被り物の「鳥兜(トリカブト)」に似ていることから名付けられ、
英名では「Helmet flower(兜の花)」と呼ばれます。
日本の山野にも30種程が自生しており、山に自生するトリカブトは「ヤマトリカブト」、
観賞用として出回り栽培される品種は「ハナトリカブト」と呼ばれ、
主に中国原産のハナトリカブトです。
最近ではヨーロッパ原産の洋種トリカブトや、
白い花弁に紫の縁取りがある品種なども人気です。
ヤマトリカブトの方が毒性が強く、ハナトリカブトの方が毒性は弱いものの、
全草に有毒のアルカロイドを含む有毒植物であり、
根には特に多くの有毒成分が含まれています。ペットなどの誤飲には十分注意しましょう。
ギリシャ神話では冥界の番犬「ケルベロス」のヨダレから生み出されたと言われており、
ヨーロッパでは、魔術の女神ヘカテーを司る花とされ、
庭に植えてはいけないという言い伝えも。
それほど毒性が強く、危険な花というイメージがあるようです。
トリカブト (ハナトリカブト) の花言葉
【花言葉】騎士道・栄光・復讐・厭世家・人間嫌い
トリカブト (ハナトリカブト) の別名・和名
アコニツム・ハナトリカブト
トリカブト (ハナトリカブト) の基本情報
学名:Aconitum carmichaelii
植物分類:キンポウゲ科・トリカブト属
原産地:モンゴル南部・中国
開花期:9~10月
花色:紫・白
トリカブトは、半日陰でやや湿り気のある場所を好みます。
夏の強光や高温、乾燥に弱いため、
涼しい風が吹き抜けて、午後には日陰になるような場所に植えましょう。
有毒であるため、植え付けなどを行う際には十分注意しましょう。
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