カーネーションといえば、5月・第2日曜日の
「母の日」の定番として、世界中で愛されている花。
母の日にカーネーションを贈る習慣は、1900年代はじめのアメリカで
始まったと言われており、日本で「母の日」は祝日となっていませんが、
アメリカでは「母の日」は祝日のひとつで、1914年に制定されました。
バラ・キクと並ぶ生産量を誇る3大花卉のひとつとなっています。
カーネーションの原産地はヨーロッパ・西アジアで、日本には江戸時代に紹介されましたが、
すぐには定着せず、本格的に生産が始まったのは昭和に入ってから。
カーネーションはローマ時代の神話や、聖母マリアとの逸話などに登場し、
十字架にはりつけられるキリストを見送った聖母マリアの目からこぼれた、
涙の跡から生えたと言われています。属名である「dianthus」は「神の花」という意味。
本格的な品種改良は16世紀頃のイギリスで始まり、17世紀では様々な色彩の花や、
八重咲き・大輪のもが次々と作出され、19世紀にフランスの園芸家によって、
四季咲きカーネーションが作出されると、現在の園芸品種の元になりました。
フリルたっぷりの花びらと、花びらの先端に入った切込みが華やかで、
品種は数千にも及び、香りのいい品種や、様々な花色のものが出回っており、
海外からの輸入品も増加傾向にあります。
母の日以外にも、お彼岸・お盆・正月など、一年を通じて需要があり、
親しい方に贈ったり、家族の記念日に花を飾るなど、
カーネーションはいろんな場面に合う、喜ばれる万能な花といえます。
カーネーションの花言葉
【花言葉】純粋な愛・感動・あなたを熱愛します・愛を信じる・集団美
カーネーションの別名・和名
阿蘭陀石竹(オランダセキチク)・阿蘭陀撫子(オランダナデシコ)・
麝香撫子(ジャコウナデシコ)
カーネーションの国花・誕生花
スペインの国花
2月16日・3月10日・5月13日・5月15日
カーネーションの基本情報
学名:Dianthus caryophyllus
植物分類:ナデシコ科・ナデシコ属
原産地:南ヨーロッパ・西アジア・地中海沿岸
流通サイズ:40~150センチ
開花期:4~6月
花色:赤・ピンク・オレンジ・紫・青・黄・白など
水揚げ:水切り
日持ちは1週間~2週間程。
日持ちがとても良い。緑色の硬い蕾は開花しないため取り除く。
オーソドックスな一輪咲きや、スプレー咲き、極小輪~大輪など、
様々な種類・花色のものがある。
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